東京電力に誘引局から支払いを送り、そのあとセローは、新青梅街道を東に向かっていた。都心とは、走れるものか?


アクセルを開けるとドワット走り、戻す事でエンジンブレーキになる、その繰り返しで、波型の走法で良い。

ポジションの高さも安全性に寄与する。


駐車場にセミが蹲っていた。


結果的にすぐ死んだ。

仮死ではない。


羽の先端がなくなっていたし痩せていた。


単眼は逆三角形に配置されていた。


全く元気が無かった。

見知らぬ人間が出て来て、急に介抱しようとしても、



さっぱり話にならなかった訳である。


コンクリートのうえにへばり付いていて持ち上げようとしても、


油蝉の黒い姿は、抵抗があり、そっとしておくべきだった。

その後、置き換えると、風もありひっくり返ってしまった。


わずかにわずかに生きていたが、

蝉医者が、命を知事めてしまった。


そのあと、青梅街道を西に帰るとき、夕日が眩しかった。



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