たたきあげる という言葉の語源が何か、

 刀の業物は、鍛え上げる

 たたき上げるものはいろいろと、出てきたものの、

左官における 漆喰 が、たたきあげる のではなかったか。

 漱石「吾輩は猫である 三」に

見ると漆喰で叩き上げた二坪ほどの土間に、例 の車屋の神さんが立ちながら、
御飯焚きと車夫を相手にしきりに何か弁じている。

 の一節がある。

かつおのたたき アジのたたき は、包丁の仕業である。

コメント

nophoto
高橋
2006年9月8日10:02

たたき上げるの語源に興味を持ったこと面白いです
私の独善偏見的見地からつらつら思いますには

日本人は他の文化的な民族に比べて金属を持たない時代が長い
1万年以上も続いた縄文時代そのときに習得したテクニックが
叩くという技術ではないですか。
細かく叩いた石の鏃、木の実を叩いて晒す、布を叩いて柔らかくする、叩くと性質が良くなるのです。
だから鉄をはじめて見てから、日本刀が生まれるまであまり時間は掛からなかったようです。

nophoto
@net
2006年9月8日17:49

 平安京の叩き上げた往来であったか、石畳の下にしても。
ついでですみませんが、遣唐使の対価は陸奥の金であったということ、NHKでやっていました。石器文化からして、
 たたき上げてはいたんですがねえ、
上げる という言葉が、仕上げるとか、完成させる、造り上げる、熟成する、わけですが、たたくことがその方法であり、
 餅をつく とか、各種の表現があることと思います。
たたき上げる の用例・出典はその後調べてなかったです。
 日本たたく文化ですか、それはおもしろいですね。

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