南進計画

2004年8月9日
伊知郎家具屋の隣が、小さな自動車整備会社であった。
 このたび、移転統合により、跡地を購入しないかとの
使いの不動産業者が商用で来た。田中不動産も町内会である。
 というよりも、同級生でもある。

 「やることないかな」
  「いくらでもあるだろうなあ」
 「たとえばえば」
  と、伊知郎は、吃音の不利をする。

  「古本だ」
  「だめだろう、もうからんよ」
  「いいよ、お宝保存だ」
   「 そんなもの、お宝のうちにこないよ」
  図書館だ、塾だ、事務だ、嫌ジムだ

  「どーんとやろおう」
  「夏目漱石だ」
[nanu,sore?]
「古金」
   「あ、野分 ね」
  「漱石全集」!

    

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