風電車

2004年7月30日
一郎が、単車に乗ってひとり、大川の鉄橋を見に行くと、
 風は強く吹いていた。
春に塗り替えた鉄橋は、白く夏の陽に光っている。
 赤く点在する数個のかざぐるまは、単線鉄橋の両側に
3個ずつ並んでいるのだ。
 風力を電気にして、グロブ鉄道は走る。
 風がないと、止まる。それではなるまい、
 と、電池を積んでいる。

走りながら、車両先頭の風車も回る。
 これが電気を作って走るのだ。

一郎の単車も、ガソリンエンジンではない。
 それはすでに、廃止され、博物館に入った。

堤防の上に、風車は、20m感覚で延びている。
 M-P工業団地に、すぐにも供給される電力であった。

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